水出しの実験あれやこれ
水出しコーヒーといえば、ポットに水を満たしてコーヒーバッグをぽちゃん。
そのまま冷蔵庫に入れる…そんなやり方が定番かもしれません。
でも、先日ネットで見かけた方法を試してみたら、
「これ、もっと美味しくなるな!」と、ヴォアラ流にアレンジしたくなりました。
ヴォアラ流 手順
1. バッグが浸るくらいの水だけ注ぐ
冷たい水ではなく常温の水を。
スプーンなどでやさしく押して、コーヒーの成分を水に馴染ませます。
これがいわば“水出しの蒸らし”です。
2. コーヒーの色がほんのり出るまで待つ
香りがふっと立ち上がる瞬間、ちょっとワクワクします。
3. 残りの水を上から注ぎ足す
あとは冷蔵庫へ。4〜24時間で完成です。
どういう風においしくなった?
最初に少量の水で“蒸らす”ことで、コーヒーの旨みが水に溶けやすくなります。
まるでドリップの最初のひと口を、じっくり味わうような贅沢な時間。
実験II : 3パターンの抽出時間
ヴォアラの水出しは基本24時間抽出ですが、実は4時間ぐらいから楽しめます。
ということで、ヴォアラのエルサルバドルの水出しで実験、味の違いを出してみました。
・抽出4時間:Brix : 1.14 TDS:0.90
ほんのり甘く、軽やかな口あたり。朝の1杯や、リフレッシュしたい時に。
・抽出8時間:Brix : 1.45 TDS:1.15
甘さと香りのバランスが絶妙。まるで果実のような丸みある一杯。
・抽出24時間:Brix : 1.99 TDS:1.58
コク深く、とろりと濃厚。丸一日という時間の流れをゆったり味わうような贅沢感。
BrixとTDSもきっちり測ってみましたが、それぞれに“美味しさの個性”が光ります。
ただやはり、抽出時間と数値というのは比例しますね!
Brix(ブリックス)とは、液体の糖度を示す単位で、主に食品業界で使われます。具体的には、液体100g中に含まれるショ糖の質量(グラム)を表し、糖分の濃度を数値化するものです。
TDS(総溶解固形物)とは、溶液にどれだけ固形分が溶けているかを示す濃度。
その日の気分や、飲むシーンに合わせて「何時間にする?」なんて選ぶのも、とても楽しいと思うんです。
皆さんもぜひ、4時間、8時間、24時間で飲み比べてみてください:)
今日も良い1日をお過ごしください。
ヴォアラ珈琲 霧島国分本店
〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央5-3-17
焙煎人 井ノ上 達也