カップ・オブ・エクセレンス(COE)とは

 

「福袋に入っていたカップ・オブ・エクセレンスの豆を飲んでみました。普段はなかなか手が出ない豆だけど、飲んでみるとやっぱり美味しいですね!」

当店の谷山店に来店された女性のお客様にお声掛けいただきました。

 

カップ・オブ・エクセレンスとは、直訳すると「優れているカップ(コーヒー)」という意味です。

世界で最も有名なコーヒー豆の品評会と言われています。

 

コーヒーの品質向上とコーヒー生産者の収入向上を目的として、1999年にブラジルで始まりました。

 


コーヒーはお米と同じ「農作物」

お米の産地品種によって味が変わるように、コーヒー豆も産地品種によって味が変わります。

同じ産地や農園、品種でもその年のコーヒーの出来によって味が変わります。

もっと言うと同じ農園でも植えてある場所標高そしてその後の生産処理などでも変わります。

コーヒーは農産物だからです。


2000年以前。

日本に良いコーヒー豆はほとんど入ってきていませんでした。

当時は、完熟のコーヒーと未熟のコーヒーの価格に差はほとんどなく、生産者に良いコーヒーを作るという意識がありませんでした。

というのも価格はマーケット(市場)で決められる為、どんなに良いコーヒーを作ってもその年にたくさんのコーヒーが採れると、価格は低くなるからです。

おまけに実の熱度を上げれば上げるほど痛みやすいため、そのようなリスクを生産者は取りたがりません。

以前は、欠点がどれだけ入っていないかだけでコーヒー豆の品質を評価していました。

正に負のスパイラルです

 


カップ・オブ・エクセレンスが始まったきっかけ


良いコーヒーを作った生産者にはしっかりとお金が回るように、品質向上を目指したいと生産者に行動してもらうためにはどうしたらいいのか?

品質の良いコーヒーが評価され、生産者に利益が還元されるという仕組みを作るために、カップ・オブ・エクセレンスというコーヒーの国際的な品評会が開催されるようになったというわけです。

カップ・オブ・エクセレンスは、1999年から毎年開催され、コーヒーの品質が劇的に向上しました。

 

コーヒー生産者は、自分たちが作ったコーヒー豆を世界各国から集まった審査員に評価してもらいます。

私も以前審査員を務めていました。

受賞すると、そのコーヒーはオークションで高値で取引されることになります。

これによって、コーヒー生産者は収入を増やすことができ、より高品質なコーヒーが生産されることを目指した品評会です。

ヴォアラ珈琲のカップ・オブ・エクセレンス

ヴォアラ珈琲ではカップ・オブ・エクセレンスの入賞コーヒーを毎年オークションで落札しています。

店頭では本日のコーヒーを日替わりで販売していますが(1杯100円!)日によってはCOEの豆も提供しています。

テイクアウトされたお客様がお店に戻ってこられて「今日のコーヒーは何ですか?とても美味しいんですけど!」と仰ってくださることもしばしばです。

私は入賞したコーヒーが全てとは言いませんが、やはり入賞したコーヒーの品質は確かなものです。

また、品評会に出るような農園が作るコーヒーは、例え入賞しなくてもはっきり言って素晴らしいです。

今ちょうどCOEが2種類入ってとてもお得な「COEデュオ」というセットも販売中です!

コスタリカ(中米)とブラジル(南米)のセットです。飲み比べてみても面白いかもしれません。