ナチュラルってなんだろう??

現在、「ヴォアラのナチュラル」シリーズを販売していますが、ナチュラルってなんだろう??と 思われるかたも多いと思います。ナチュラルとは、生産処理方法の1つです。 コーヒーの風味は、品種、土壌(テロワール)など様々な要因が関係してきますが、 生産処理方法の違いでも、風味の特徴がでてくるのです。

ナチュラルの風味特性の共通点としては、 フルーティーでワインを想わせるフレーバー(fruity, winey)、ストロベリーなどベリー系の 特徴が強調されることや、厚めのボディー感のあるものが多いことが言えると思います。

それではまずコーヒーがどのようにして1杯のコーヒーになるか、簡単にまとめてみました。

 

 コーヒーは、コーヒーの木という植物になる果実の「種」です。花が咲き、実がなり、熟していき、収穫された後、生産処理を経て、乾燥、脱穀して、生豆になります。私たちロースターの元へは、生豆の状態で遥か海を越えてやってきます。そのコーヒー豆を焙煎して、皆様へお届けしております。私たちが飲む一杯のコーヒー。素晴らしいクオリティーでお客様に辿り着くために、実は驚くほどたくさんの工夫と情熱の行程を旅してきているんです。
 
生産処理方法には、大きく分けて3つの方法があります。(簡単に説明いたします。)

ウォッシュド(Washed) 果肉を剥いで、水に半日〜一晩浸けて、ミューシレージを洗い流し、乾燥させる方法。

パルプドナチュラル(Pulped Natural) 果肉を剥いで、ミューシレージをつけたまま、乾燥させる方法。

ナチュラル(Natural) 果肉を剥がないで、コーヒーチェリーのまま乾燥させる方法。

※ちなみに、パルプと外皮は肥料になったり、干して乾燥させ、カスカラティーとしてもお楽しみいただけます。

コーヒーの実(コーヒーチェリー)は、果肉部分(パルプ)は薄く、種の回りには、メロンの種のようなヌルヌルした粘液質(ミューシレージ)がついています。

つまり、収穫されてから乾燥行程に入るまでの生産処理の方法の1つがナチュラルです。